皇さん家
■美琴お姉さん帰宅の巻
「ただいま」
「姉さんお帰り!」
「お姉ちゃんお帰りなさーい」
「先にお風呂にする? ご飯もできてるけど」
「想乃達はもうお風呂入ったの?」
「うん」
「じゃあご飯にしましょうか」
「やったー! お腹すいてたのー」
「ほら想乃手伝わないなら空達見てろ」
■疾風お兄さん帰宅の巻
「ただいまーっ ああ一ヶ月ぶりの我が家!」
「あれ? 兄さん来たの?」
「それはないだろう弟よ」
「あー! 兄ちゃんがいる珍しいー」
「……それはもっとないだろう妹よ」
「だって本当だもん」
「土産やらんぞ」(手にはお寿司)
「わー兄ちゃん太っ腹ー」(お寿司だけ持って逃げ)
「まったく想乃は。空も現も大きくなったなー」(ひょいと妹抱き上げ)
「(兄の顔凝視、くしゃっと顔ゆがませて)あーんッ」
「な、ど、どうしたんだ空?!」(おろおろ)
「最近人見知り激しいんですよねー。それからその子、現ですから」
■疾風お兄さん=風=シリウス■
めったに家に帰れない(職業・自衛官)ため、妹に忘れられる兄さん。頼れるんだけど、頼りたいときにそばにいない兄さん。
■麦人お兄ちゃんの日常の巻
「空ちゃん現ちゃん、お兄さんがお迎えに来ましたよー」
「ほら帰るよー」
「あー」
「うー」
「うっ さすがにベビーカーでも重くなってきたな。
そろそろ服も買わなきゃねぇ。
同じデザインで色も同じじゃないと文句言うんだもんなあお前たちは。
食材買うついでに見てみようか?」
■麦人お兄ちゃん=麦=アルクトゥルス■
すっかり主夫な麦兄さんは高校生。双子を唯一見分けられる人だったり。
■想乃お姉ちゃんの日常の巻
「わーん麦兄、また振られたーっ」
「あーあーそうかい。
洗濯物たたんでくれる?」
「麦兄酷いッ ちゃんと慰めてよぅ」
「十回過ぎればいい加減嫌にもなる」
「……おにーちゃん酷いよねぇ、現ちゃん?」
「どっちが酷いんだ。家事手伝わない奴が言うな。
それからこっちは空だから」
■想乃お姉ちゃん=想=ミラ■
本編と一番性格変わってない人。で、本編で一番登場少ない人。ちなみに想乃(その)と読みます。
■双子ちゃんの日常の巻
「あー」
「なー」
「もう少しで喋ってくれるかなー?」
「ねえ麦兄! 可愛い服もらっちゃったー♪」
「何なんだ一体」
「友達のとこから、お下がりの双子服。赤と青の色違いなんだよー」
「……また役に立たないものを」
「なんでよぅ。ねぇねぇ空、赤がいい?」
「や」(服を握ってぽい空)
「あ?」(きょとん現)
「んー、じゃあ青?」
「や」(服を握ってぽい空)
「あ?」(きょとん現)
「麦兄~」(半泣き)
「だから言ったろ。同じものじゃないと嫌がるんだよ。
髪型で分けようとしても泣き喚くんだぞ、こいつら」
■空&現=アース■
同じだと嫌、ではなく、同じじゃないと嫌な二人、もとい空。
きっと望みが叶って嬉しいだろうなぁと。
■美琴お姉さん=琴=ベガ■
一家の大黒柱の帰宅に全員でお出迎え。細腕で頑張って働かれてるんでしょう。某シグナルのifバージョンラヴェンダー姉さんみたいに。