あとがき
はじめましての方もこんにちは、水紀です。
これにてノクティルーカとポーリーのお話はおしまいです。
彼らにとってはこれからの方が大変ですが。
王子様だったノクティルーカとお姫様に戻ったポーリーは中々に一癖二癖もありますから、家臣の方々は苦労するでしょうね。
正直、ようやく終われたという感じです。うん、長かった。
言ってしまえば、この話の一番の山場って『ポーリーの救出』なんですよね。
だからそれ以降を書くのが難しくて難しくて。
何とか終わることが出来てよかったなーと、ほっとしています。
ポーリー助けておしまいの方が物語としてはきれいに終われるし、でもそうすると『奇跡』関連が嫌ってほどに投げっぱなしになるし。
結構苦肉の策で進みました。ポーリーたちの知らないことは、だいたいが空で明かす予定です。
空が終わったらネタバレの短編集を書きたいとは思っています。
ネタはあるんですが組み込むことが出来なかったし、知ることができない!もどかしいっていうポーリーと同じ気持ちになるにはこういう書き方するしかない……かな……と。
他に悔いがあるところといえば……主役二人を思ったよりもいちゃつかせることが出来なかったことでしょうか。前作の方がもっと少女漫画してた気もします、はい、期待していた方、ごめんなさい。
さて、三部作の残りは後一つ「空」を残すのみとなりました。
その「空」もラストスパートに入っています。
語り部の視野が狭いもので、すべての謎は解けませんが……「だからアースの大丈夫は信じられないの!」とポーリーが泣き叫ぶような事態は起こります。
それでは長々とお付き合い誠にありがとうございました。
またどこかでお会いする事を願って。
2010.07.19 水紀拝