1. ホーム
  2. お話
  3. PA
  4. 夕闇の出会い【後編】
PA

夕闇の出会い【後編】

 日が沈み、暗くなった道を二人は行く。
 暗くなったとはいっても家々の明かりや街灯で、かなりの光量は確保されている。
 この辺りはやっぱりパラミシアとは違うよな。
 カクタスはしみじみそう思う。
 パラミシアは観光場所がかなり多い。とはいえそのほとんどは田舎町。
 観光客の少ない夜はこれほど明るくない。
 ヒースの足が止まる。その先には公園。
「こっち行くぞ」
「公園通るのか?」
 カクタスの言葉を首肯してヒースは先を行く。
 入り口付近は暗い。通ろうと思って足を伸ばせば何かに引っかかる。
 車止めにロープが張られて何かの紙が張られている。
 暗いので何が書いてあるのか読めないが、カクタスは特に気にとめずにヒースの後を追う。
「何もこんな道行かなくってもさぁ」
「近道しないと遠いんだよ、うち」
「怖がりな癖に公園通るかぁ?」
「だーいじょうぶ! この公園結構人多いし」
 しかし彼の言葉に反して人影はない。
 自動販売機や街灯の明かりに虫が集まっているのみ。
「人、いないぞ?」
「……もう少ししたらいるんだよ……カップルがな」
「それは……なんつーか……」
 男二人で公園を歩く自分達にとってはつらいというか。
 街灯に揺れる影。無人の夜の公園はやはりどこか気味が悪い。
 ふと、ヒースの足が止まる。
 固まったままかすかに震える彼。
 声をかけようとして、彼の視線の先にいるモノに目を奪われる。
 街灯に浮かび上がるぼろぼろのマントを被った人影。
 黒いマントにフード。そこから伸びる筋ばった……いや、骨のような手。
 その手にもっているのは死神を連想させる大きな鎌。
 ソレがこちらを向く。
 フードの奥の瞳が怪しい光を放つ。その表情は仮面によって分からない。
 そうして一歩、音もなくこちらに近づき。

「でたーっ でたっ でたっ でたーっ」
 その声にシオンは思わず机に突っ伏す。
 開け放たれた窓から入る風がなおも絶叫を乗せてくる。
 梅桃はペンを取り落としており、楸もお菓子を口に放り込む直前の姿勢のまま固まっている。
 いつものように報告書書きの最中である。
 声は外から聞こえた。そう、丁度本部の方向から。
 ちなみに彼らのいる寮は正面入り口から本部と図書館を過ぎた位置にある。
 つまり、この大声はほぼ本部全体に響いているといって過言ではなくて。
 しかもソレが聞き覚えがある……自分達とチームを組む人間のものなのだからどうしろと?
 三人は顔を見合わせ、ため息などをつきつつ席を立つ。
 ちなみに、夜警のメンバーにつかまったカクタスに会うのは五分後の事である。

「って訳なんだけど……」
 腰をぬかして震えたままのヒースは他の人間に任せて宿泊棟へ連れて行ってもらい、カクタスを囲んでの事情聴取。手にした紙コップには口をつけず、まだ少し震えの残る声でカクタスは言う。
「死神もどきねぇ」
「見間違いじゃないの?」
「ヒースが前に見たやつと一緒だって……」
 食堂の一角を使っての簡易聞き取りなだけにこちらの話に耳をそばだてているものも多い。
「風体からだとアンデッドっぽいし。燃やすのが一番だったんじゃないの?」
「公園でか!?」
「コントロールに難があるのは認めるんだな」
「大丈夫でしょ。大きな術使えないんだし」
 カクタスの悲鳴にシオンと梅桃はなぜかうんうん頷きながら見当違いなことを言っている。
「いや、俺らが叫んだら消えたんだよっ すーっと!! だから余計怖くってっ!」
「じゃあ今から行っても手がかりは少ないんだぁ」
 むぅと楸がうなる。
 この一件を水に流される事を恐れてカクタスは必死に取りすがる。
「何とかしてくださいっ」
 両手を組んで正座してのお願いは、果たして聞き入れられるのか?
「何もされてないんじゃあ、ねぇ」
「魔法を使われた、とかなら魔法で対抗する事も出来るけどなぁ」
 どうやらとことんやる気はないらしい。
 シオンもむぅと唸って手にしたコーヒーを一口。すでに冷めはじめていて少し不味い。
「まぁお前に撃退して欲しい」
「えええええええええっ」
「のが本音だけど」
「けど?」
 言い直したシオンに怪訝な顔を向けるカクタス。
 そんな弟子を見てしばし沈黙し、ため息と共に吐き出す。
「お前に向いてないしなぁ」
「そうね」
「だよねぇ」
「なにがっ!? 何の事さ!?」
 三人は顔を見合わせ結局シオンが口を開く。
「あー。属性の関係は覚えてるな?
 例えれば火属性の人は火の術が得意で水の術は使えない。
 でも、火の術にも攻撃系と防御系があるわけで……」
「攻撃に向いてる人と防御向きの人。どっちも得意なのとどっちも苦手な人。
 属性のほかにこう言うタイプがあるのね。割合は三:三:三:一くらい」
「はぁ」
 それが何につながるのだろう?
 ちなみにと前置きして楸がシオンを指す。
「しーちゃんは水属性で両方得意。梅桃ちゃんは風属性で攻撃向き。
 ちなみにかーくんは火属性で防御向き」
「はい?」
「あたしと一緒なんだよね~♪」
 火属性の防御向き……? それはつまり……?
「ちなみに……防御系だとどんな問題が?」
「攻撃魔法の威力が落ちる」
「やっぱりいいいっ」
 一度叫んではたと気づく。
「ちょいまてっ!! 橘も火の防御って言ったよな!?
 じゃあ倉庫破壊したりとかいっつもオレを振っ飛ばしてる術は何なんだ!?」
「精霊術だってば」
「……そーいや君、精霊術士だったっけ?」
「楸は属性魔法使わないからな」
「ある意味奥の手!」
 Vサインで返答する楸をカクタスはほけーっと見返す。
 属性だの何だのという話は杖を使って行使する属性魔法のみに関係することで、楸にとってそれはマイナスにはならないのだ。
 うらやましいなぁこんちくしょう。
 さらには今まで傍観を決め込んでいた梅桃がボソッと漏らす。
「攻撃のバリエーションが多い火属性で防御はきついわよね」
「かいしんのいちげき! かくたすはひゃくのだめーじをうけた」
「追い込むな」
 ナレーションと被るようにカクタスはテーブルに突っ伏しそのまま動かな……いや、かすかに肩が震えている事から泣いているのかもしれない。
 コーヒーを飲み干してから宥めるように弟子に語りかける。
「でもさお前光属性も持ってるんだからそっちで試せ……って何その顔?」
「なんと、かくたすがおきあがり、こちらをみている。はなしをしてあげますか?」
「変なナレーション入れるな楸!」
 漫才を繰り広げる二人を瞬きせずに見つめてカクタスは信じられないといった表情で言う。
「オレ光属性あるの!?」
「言ったと思ったけどなあ」
「四大属性の上位に立つ光と闇!! その片方がオレに!!」
 いきなり立ち上がり天に向かってガッツポーズ!
 盛り上がるカクタスをよそに三人は頭を寄せ合う。
「光属性と闇属性ってそんなに珍しかったか?」
「そんな事ないよねぇ?」
「でも光属性ならそういうアンデッドもどきに効きそうね」
「よっしゃあ! 勉強するぞ!! 魔道書~!!」
 叫ぶだけ叫んで去っていくカクタスをただ見守る三人。
 ややあって楸が口を開く。
「行っちゃったけど……いーの?」
「まぁ、やる気があるのはいい事だし。水を差すのも忍びないし」
 そういうシオンの言葉も歯切れが悪い。
「光と闇って属性持ち自体は珍しくないよね?」
「まぁね。属性もちは、ね。ただ」
 カクタスの去っていった方を何とはなしに眺める。
 彼はこの事実を……知らないだろう。
「術を使いこなせる人間は少ないんだよな」
 人は大体四属性の内どれかと、かなりの確立で光か闇のどちらか(もしくは両方)を備えているが、他の四属性と違って光・闇属性の術が使える人間は少ない。
「梅桃ちゃんは?」
「どっちも持ってないわよ。楸は?」
「あたしは両方持ってるけど使えない~」
「俺も暗闇作ったり明かり点けるくらいしか出来ないぞ」
「その程度しか使えないんなら羨ましくないわね」
 はてさて、カクタスは数少ない『使える』人間なのだろうか?
「それはそれとして一応届けとくか?」
「そうね」
 死神もどきを見たという話。自分達が知らないだけでうわさが広がっている可能性はある。
 この地域の地図を取り出して印をつける。
「今日がここで……昨日がここ」
「明日聞き込みでもしてみる? 狂言かもしれないし」
「結構厳しいこというなぁ。でも情報集める必要はあるだろうな」
 言って席を立つシオン。
「じゃあ報告してくる」
「来なくていいよ」
「だぁ!」
 後ろからの突然の声。振り向けば人の悪そうな笑顔で立つ青年の姿。
 片手でぱさぱさと紙の束を振っている。
「はいコレ」
「なんですかこれ?」
「目撃証言のコピーと遭遇場所を示した地図」
 さらりと告げられたセリフに怪訝そうな顔をするシオン。青年――槐は苦笑して答える。
「あれだけ騒げばねぇ」
 そういえばここ。食堂だったっけ。
 いまさらながらにその事実に思い当たる。
 にしてもさっきから大騒ぎしているにもかかわらず、このくらいの騒ぎならば何も言う必要はないと思われている辺りなんだが悲しいというか。
「ま、ともあれ早い解決をお願いするよ」
 そういうことはつまり『事件にはなっていないが解決するなら早めに』ということか?
「善処します」
 返事を聞いて槐が部屋を出て行くのを見届けてからシオンは再び席につき、資料を広げる。
 証言の紙を梅桃に手渡し地図を開けばかなりの数の赤い印が目に入った。
「結構あるな」
 この近所にも多いが中心となるのは隣町。場所も個人宅から公園、山と幅広い。
「何で知らなかったのかしら?」
「この辺ではまだ広がる前って感じだよね。
 こっち方面から通う子が少ないせいかもしれないけど」
 赤の多い場所を指して言う楸。
「そーだな……とりあえず今日ヒースたちが目撃したところに行ってみるか」
「今からっ!?」
 外はすでに真っ暗。時計は八時を指す前という状況。
 おまけに夕食前とくれば嫌になるのも当然といえる。
「まさか。今から行ったって暗いから手がかり見つけるのは難しいだろ。
 明日の朝に行く決まってるだろ」
「明日普通に学校あるのに?」
「早期解決したほうがいいだろ?
 ほんとに死神っぽい格好してるんだったら、ショックで倒れる人が出るかもしれないぞ」
「それはそーかも」
 ご年配の方とか小さな子とか……倒れなくても暗闇が怖くなっちゃう人はいそうだし。
「それできまりね。なら」
「おばさーん! まだ何かある~?」
 ダッシュで食券売り場へと向かう二人を見ていつも思う。
「なんか間違ってるって思うのは、気のせいか?」

 翌朝。部屋で寝こけてたカクタスを回収し、宿泊棟に泊まったヒースを連れていつもより早く学校へと向かった。
 途中、向かうのは昨日の公園だということに気づいてヒースが回れ右したりもしたが、それ以外には特に問題もなく件の公園へとたどり着く。
「大丈ー夫だろーうなぁ?」
「多分! 今日は皆いるし!」
 まだどこか不信そうなヒースにカクタスは親指を立てて断言し、その様子に後ろで三人がぼそぼそとやり取りする。
「……俺火の術使えないんだけどな」
「私も下位魔法しか……」
「火さえつけば火の精霊(サラマンダー)喚ぶよ?」
「わざわざ喚ぶなら光喚ベ光!」
 さらりと楸はいうが、精霊召喚というのは決してレベルの低い術ではない。
「でもまずカクタスの頑張りを見てみましょ?」
「そうだな。カクタス!」
「なんだ?」
「明かり作ってみろ」
 師匠の突然のお言葉に、ひょこひょこやってきたカクタスは凍りつく。
「はい!?」
「だーかーら! 明かり作ってみろって」
「へ!? オレ?」
 わたわた慌てる弟子に思わず頭を抱えるシオン。
 額を抑えて深呼吸を数回。そうしてようやっと口を開く。
「いい加減人を頼るな。昨日勉強したんだろう?」
「そりゃまぁ」
「ならやってみろ。ヒースも見てるぞ」
 その一言にカクタスははっとなる。
 そうだ! この三人は自分がへたれだという事をよ~く知っているけど、ヒースはそんな先入観はない。いいカッコするなら今が最大のチャンス!!
「よし!」
 気合を入れて左手を前に突き出す。
「英知を封じし腕輪よ。その片鱗をここに示せ」
 この手に力を呼ぶための呪文。ヒースが興味深そうな目で見ている。
「いでよ我が杖グラディウス!」
 叫ぶと同時に一瞬まばゆい光が手に集まり消える。その瞬間ヒースの大爆笑が響く。
 しまった……忘れてた。
 後悔に打ち震えるカクタス。ヒースの視線はカクタスの杖に釘付けのまま。
 赤と白のストライプの杖にはご丁寧にピンクのリボンが巻かれ、その先には大きな星型の飾り。
 その中央に火を示す赤い宝珠。
 正直言って魔法使いの杖ではなく魔女っこの杖である。
「よかったねヒース君の緊張が飛んで」
 良くないやい……
 抗議したいのは山々だけれどシオンの視線が怖いので続けて術の詠唱に入る。
「眩きものをこの手に。ルーメン!」
 ぽっと杖の先に明かりが灯る。
 朝の光の中でも十分に明るいそれを見てシオンは感嘆する。
 今までどんな術を使わせてもダメだったカクタスだけど、一番相性がいいのは光の術か。
 コレに絞って練習させればちょっとした術者になれるかも知れない。
 そう考えていると公園の方から甲高い声が飛んだ。
「ちょっとちょと! 今ここは立ち入り禁止だよ!」
「へ?」
「あれ? 魔法使い?」
「ええ、まあ」
 きょとんとした顔でこちらを見上げているのはさらさらとした金髪の子供。
 おおきな翠の瞳がカクタスによって生み出された光を見つめている。
 気になるのは子供の耳が長くとがっていること。
 そして着ているのがエドモンドやジニアと同じ……協会の要職者のローブだという事。
「あなたは協会の方ですか?」
 梅桃の問いに彼はにっこり笑って答える。
「インフラトゥム支部長のレンテンローズだよ」
「レンテンローズ……支部長?」
 ほうけたような声で言ってカクタスは隣のシオンを見る。
 彼もうつろな目をしていたがこくんと頷く。
 確かにそこの支部長は『レンテンローズ』という名前。そしてエルフだという。
 エルフだから彼は間違いなくシオン達より年上だろう。
 でもなんか納得いかないのは何故だろう。
「あのねいくら公園だからって魔法使っちゃダメだよ」
「いやあのオレ、PA所属魔導士で……」
「PA!? そーいえば若い子が入ったとは聞いたけど……」
 しぐさがどうにも子供っぽい。しかしどうしても聞いておくことがある。
 落ち着かせるために呼吸を整えてから話し掛ける。
「あのこちらで何を?」
「ちょっとした実験をね」
 悪戯っぽく言ってレンテンローズは公園内を手で示す。
「君たちここの草どう思う?」
 見れば、この時期にはぼうぼうになっている事の多い園内の芝は綺麗に切りそろえられている。
「ちゃんと刈られてますね」
「うんうん。じゃあ調整はコレで終わりかな」
「あの、実験とは?」
 梅桃の答えに満足そうに何度も頷いているレンテンローズに恐る恐る問うてみると。
 彼はにこやかに後ろを示した。
「この子の実験だよ」
「わあぁぁぁああああっ!!」
 ヒースが悲鳴をあげてカクタスの背に隠れる。
 悲鳴こそあげないものの梅桃も固まって動けない。
「草刈りゴーレム名づけて『リーパー君』!」
 誇らしげにレンテンローズは後ろの影を紹介する。
 ぼろぼろの濃い緑のローブに顔には白い仮面。骨のような手にもった長い鎌。
 死神もどきという仮名は妥当だなぁとか見当違いなことを思う楸。
「草刈り……ゴーレム?」
「うん。草刈りって結構大変でしょ? ならゴーレムに任せればいいかなって。
 今までこの子が仕上げたところの評判も結構いいしコレなら大丈夫かな」
「あのー。もしかして、実験って夜にやってました?」
「うん」
 ああ、やっぱり自分達が見たのはこいつだったんだ。
「昼間にこんな格好の見たら通報されちゃうし。
 あ、公園とかの許可はちゃんと取ってるよ」
 言われて公園入り口を見れば、なるほど使用許可証やら注意書きやらがしてある。
「協力してもらったあるおうちなんかね。
 勝手に庭を通り抜ける人がいなくなって助かったって言ってくれてさ。
 そういうの聞くと頑張って作った甲斐あるんだよね♪」
 それはきっとヒースのことを言っているんだろう。
 効果はてきめんだろうなぁ。
 人事ながらにそう思うカクタス。
「庭のメンテナンス用に。番犬の代わりにもなるし。これで商品化の壁はなくなったね!」
 一人で楽しそうに喋るレンテンローズを見てシオンは思う。
 犯人とは言いがたい。
 一般住宅街でする以上許可やらは確実に取っているし、実験箇所も個人宅の庭や公園とかの公共場所。おまけにさっきの許可証には公園周辺の道路の使用許可書まであったりする。
 あちらがわに落ち度はない。
 むしろ被害にあった人間が立ち入り禁止を無視したり、勝手に人の家に入ったりしたからこそ目撃した訳で……
 しかし商品化……買うところあるのか?
「あ、そうそう!」
 一人でニコニコしていたレンテンローズがこちらを向いてにっこり笑う。
「商品化一号機はうちの協会に。二号機はPAに納入が決まってるから、可愛がってあげてね!
 じゃボク片づけがあるから♪」
 爆弾発言を残して去っていく評議長の後を音もなくゴーレムが追いかけていく。
 二人の姿が木に隠れて見えなくなってようやく、出も呆然とした様子で楸が口を開く。
「PAに……くるの?」
「あれが?」
 そのまま訪れる沈黙。
 今回の事件は解決した。事件になる事はなく。
 そんなこんなで、入団半年を迎えるシオンたちだった。

 追記・売り出されたリーパー君はそれなりに好評だったらしい。

 おしまい

比較的まともっぽい出だしで情けないオチ! このテーマを元にお送りします。
元々はこのネタものスッゴイシリアスなものだったのですが、このメンツでやるにはなぁ……と思ったのでギャグに変更。その後PAに遊びにきたシオン姉がリーパー君に遭遇し、危うく壊しかけたとか。