あとがき
はじめましての方もこんにちは、水紀です。
これを持ちまして「ナビガトリア」は完結です。
何とか無事に完結できて、一番ほっとしているのは他でもない私なのですが。
この話が少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。
一番最初からあったこのシリーズ。
実はサイト立ち上げの企画段階では存在すらしていませんでした。
それが最初に完結するんですから不思議ですよね。
本編はとりあえずこれにて終了です。番外編と称して短編は書いていますが。
コスモスと薄とアポロニウスのお話はこれにて一件落着。
とはいえ、他の話に彼女達が出てこないなんて事はありません。
現にPAに出張出演してますしね。シオン主役のPAの方もどうぞよろしくお願いします。
今回の話ってテーマらしきテーマはなかったりするんですけど、
あえて言うなら「敵=倒すもの」の意識を強く持たない主人公でしょうか。
捜査員であるシオンは「逮捕する」事が仕事ですけど、
コスモスはプエラリアに対し、「けんかは買う」し「火の粉は払う」けど、
「倒すこと」や「捕まえる」ことは目的じゃないんですよね。
あくまでも目的は「アポロニウスを人間に戻す事」。そのために上手く立ち回ること。
上手く表現できていればいいのですけど。今度はちゃんとしたテーマ持って書きたいです。
あと初めての一人称はすごく難しかったですね…
便利な時とすっごく不便な時とありましたから。
この経験を糧に、次の話に進みたいと思います。
一年くらいかけてこの話書いてました。長々とお付き合い誠にありがとうございました。
またどこかでお会いする事を願って。
2005.05.29 (2006.10月 一部修正)
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2008.08.16追記
【lycoris-radiata】
ナビガトリア終了後、○年経ってからの新作です。
今回の話は某小説大賞に応募するために作成したもので、「ナビガトリア」本編の七話終了直後から八話の間――アポロニウスの石像探しの時間にあたります。
今回のテーマは「逢いたい人、逢えない人」。
分かりやすかったと思うのですが、どうでしょう?
ちなみに「lycoris-radiata」は彼岸花の学名。
花言葉は「悲しい思い出」「想うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」。
今回は結構ネタを仕込んでみました。
某金髪青年のモデルとか子守唄のタイトルなんかはサイトでプレイ日記書いてる某ゲームをご存知ならお分かりになられるかと。
「フィオーラ」のモデルは、なんのひねりもなく花の都フィレンツェ。
イタリアの資料探しまくりましたともさ。名前もそれっぽいのに統一して。
でも、調べたことのほとんどが活用されず、活用したものはほとんどが食べ物関連ってのが悔いです。
あと、今回の問題点といえば、「ナビガトリア」なのに三人称でなかなか慣れなかったりとか、ゲストキャラ多すぎるんじゃうがぁっと自分で考えたにも拘らず吼えてみたりとか。いろいろありました。
他の完結作をぶっちぎって読んで頂いている「ナビガトリア」。
もう続くことは無いと公言しつつ、今回の「lycoris-radiata」ができました。
ふと気まぐれに舞い降りてくるネタの神様によほど好かれているのか、今回も彼女は大いに暴れてくれました。
これで、またしばらくはおとなしくしてくれる……とはっきりいえないのは何ででしょうねぇ?
長々とお付き合い誠にありがとうございました。
またどこかでお会いする事を願って。
2008.08.16 水紀拝