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月の行方

黎明の宴

 そろりそろりと中央から抜け出す。
 大丈夫、誰にも気づかれてない。
 扉まではあと少し。
 酒を酌み交わす人たち、たくさんの料理。どこかで花火の上がる音。
 こういう雰囲気は嫌いじゃないしお祭は大好きだけど、今は……今だけはそんな気分になれない。
 扉までたどり着き、辺りをうかがいそっとポーラは宴を抜け出した。

 ホールとは裏腹にひっそりとした廊下にこつこつと自分の足音が響く。
 もう夜もだいぶ深いというのに、城も街もすこしも静かにならない。
 思ったよりも外は寒くて身震いする。
 普段はしっかりと着込んでいるけど、今は肩を出したドレス姿。
 髪もしっかりと結い上げられているから、首元が寒くて仕方ない。
 もう戻るつもりは無いからと心の中で言い訳してピンを外す。
 髪を下ろせば寒さは幾分和らいだ。
 手櫛で髪を撫で付けて、再び廊下を行く。
 高いところへ向かっていると、行く先に見覚えのある姿が見えた。

 彼の人は行儀悪く手すりに腰掛け、柱に背を預けたままぼーっと外を眺めている。
 いつもの見慣れた姿ではなく、きっちりとした礼服に覚える違和感。
 馬子にも衣装ってこういうことかしら。
 そう思うのは失礼な事は分かっているが、その服は意外に良く似合っていた。
 もう一度息を吸ってわざと明るく問い掛ける。
「こんなところにいていいの?」
 珍しい事に、今まで気がつかなかったらしい。ノクスはびっくりした顔でポーラを見る。
「主役の一人でしょ」
「その言葉、そのまま返すぞ」
 くすくすと笑いながら言うと、ちょっと不機嫌そうにそっぽを向く。
 それを無視して近寄りテラスの手すりに手をかけ空を見上げると、まさに『落ちてきそうなくらい』の星々。
「本当に星が好きなのね。いっつもどうやって見つけるの?」
「何を?」
「こういう場所。ノクスっていっつも一番星が良く見える場所にいるんだもの」
 顔はあわせずたわいない会話を交わす。
 風に乗ってときおり街の喧騒が聞こえてくる。
 はっきりと聞こえないけど、たぶん喜びの声をあげているのだろう。
 戦争が終わったのだ。
 長い間抑圧されていた人々が喜ぶのは当然だろう。
 でも……ポーラは素直には喜べなかった。
「戻らないのか?」
「いたくないんだもの」
 自分も戻る気は無いくせに聞いてくるノクスに苦笑を返す。
 案の定ノクスもそれ以上何も言ってこなかった。
 もし仮に自分が何も知らない町の人と同じ立場なら、喜んで宴に参加しただろう。
 今のポーラは素直に喜べない。
 この戦争を終わらせるために落とされた命は、一体どのくらいだったのだろうとか。
 そういう感傷に浸っている訳ではない。
 そもそも、自分達は何と戦っていたのだろう?
 この戦争は何のためにおきたのだろう?
 終結したことすら、誰かの思惑ではないのだろうか?
 その思いがどうしてもぬぐえない。
 勝利を喜び、熱狂する宴。それに違和感を覚える自分がいた。
 あの場所にいてもゆううつになるだけだから逃げ出してきたのだけど。
「いつの間に『英雄』にされたのかしら」
 はっきりと聞こえるように言ったのに返事は無い。
 表情を伺えば、星を見ているようでただボーっとしてるだけだった。
 話を聞いてないことに抗議しようと服を引っ張れば、寒いと思ったのだろう、マントを譲ってくれた。
 そして再びただ空を眺める姿勢に戻る。
 不満は不満だが、彼も何か考える事があるのだろう。自分と同じように。
 かまってもらうのを諦めてポーラも星を眺める。
 空の端はすでに闇が薄くなっている。夜明けが近い。
 答えの出ない問いを己に問いかけながら二人は空を眺め続けた。

勝利に酔う宴の風景を。
勝たなければ望むモノは手に入らない。かといって、必ず手に入るものでもない。(05.08.31up)

忘れないよ

 もうちょっとましな別れをすればよかった。

 コンコンとノックの音で手を止めているのに気がついた。
 誰何をする前にドアの向こうから声がかかる。
「準備は出来たか?」
 久しぶりに聞いた、その低い声。ちょっと慌ててしまう。そんな必要なんて無いのに。
「もう少しかかります」
「そうか」
 だんだんと遠ざかっていく足音。
 それを聞いてほうと息を吐く。
 久方ぶりに再会した父。
 会いたくなかった訳じゃ無いけど、どうしても他人行儀になってしまう。
 こんなにそばにいるのは十年ぶりくらいだし、一緒に暮らしていた時も、仕事が忙しくてあまり会う事は出来なかったからかもしれない。
 乾燥した空気のせいで土煙が舞い上がる。太陽の日差しの強いレリギオ。
 こことももうすぐお別れ。
 すべてが終わったのだから、本来在るべき場所に戻るのは当然のことなんだろうけど。
 なんだろう。国に戻るのは喜ぶべき事のはずなのに、気が進まない。
 あんまりいい思い出がないせいかもしれないけど。
 それでも帰らない訳にもいかなくて、私はのろのろと荷を片付けた。

 荷物を馬車に乗せて、私は神殿内を歩いた。
 ここは母上がずっといた場所。少しでもこの光景を目に焼き付けておきたくて。
 それから、お世話になった人に別れを告げるためにも。
 礼拝堂を覗いてみれば、目当ての一人は簡単に見つかった。ただでさえあの赤い髪は良く目立つ。
「ラティオ」
 声をかけると、彼は読みかけの本から顔を上げて小さく微笑んだ。
「ポーラか」
「今までありがとうございました」
 ペコンとお辞儀をすると、少々複雑な顔をされる。
 この大陸ではお辞儀の風習なんて無いからどう返したらいいか分からないから、あんまりしない方がいいっていうのは分かっているのだけれど、小さいころからの習慣はそう簡単に抜けるものじゃない。
「いや。こっちこそ助かった。申し訳ない」
 謝る事無いのに。ラティオのせいじゃないのだから。
「もう、出立か?」
「うん」
 だから挨拶にきたのだと告げると、彼は見送りに行くかなと言って本を置いた。
 そのまま出口に向かって歩き出したのに、振り返ってなぜか楽しそうな表情で私を見て。
「あいつだったら外で見たぞ」
「本当? ありがとう」
 早速歩き出そうとした私に、ラティオがからかい半分の口調で言ってきた。
「俺はノクスだって一言もいってないぞ?」
「でも、ノクスのことでしょう?」
「いやそれはそうだが……」
 聞き返せば、ちょっと困ったようなあきれたような顔をしてもごもご言って。
 訳がわからなくてきょとんとしていると、大きなため息をつかれた。
「もういいから早く行け。移動しても知らんぞ」
 動物を追い払うように手まで振られるのはあんまりだと思ったけど。
 時間が無いのは確かだったから素直に頷いて外に向かった。

 故郷では絶対に無いほどの強い日差し。でも乾燥してるからそれほど暑くはなくて。
 この空気を感じるのも最後なんだと思うとやっぱり寂しくて。
 アースのときも寂しかったけど、長い間ずっと旅をしてきた仲間と別れるのは……凄く淋しい。
 もしかしたら、彼らとはもう会うことも出来なくなるかもしれないから。

 探し人は大きな木陰で寝転んでいた。
 邪魔しちゃいけないかなと思ってこっそり近寄って。
「寝てる……?」
「起きてるって」
 問い掛ければすぐに返ってくる応え。
 こんなところで熟睡していたら旅を続けて来れなかったから、起きても当然なのよね。
「どうした? ああ。もうすぐ出立か」
 日差しにまぶしそうに目を細めて私を見上げるノクス。
 いつもとは視線が逆で、なんだかちょっと変な感じ。
 見送りに行かないとなと言って立ち上がる彼にお礼を言う。
「今までありがとうね。ノクスは、アージュに戻るのよね?」
「ん? 戻らない訳にいかなくなった、が正しいな」
 本当はもっと修行したいとか呟くノクスを見て笑う。
 セラータとアージュ。
 レリギオに比べれば近いけれど、そう簡単に行き来できる距離じゃない。
「また会える?」
 多分無理だろうな。そう思ってした問いかけに彼はあっさり頷いた。
「ああ。絶対に」
「『絶対』?」
「絶対」
 そう言ってくれたのが嬉しかったから笑顔で手を差し出した。
 剣だこのあるごつごつした手にすっぽりと隠れる私の手。
 出会った頃はほとんどおんなじ大きさだったのに。
「じゃあまた会おうね」
 手をはなして、軽く抱きついてその頬にキスをする。
 セラータでは一般的な挨拶。
「ノクスも元気で」
 笑顔で言ったのに、ノクスのほうは何故か憮然とした顔をしている。
「何でそういう顔するの?」
「お前な……いや、もういい」
 言葉と共に深いため息。
 何でそんな事言われないといけないのかと聞き返そうとしたら、遠くから父の呼ぶ声がした。
 もう出立の時間なんだ。
「今行きます」
 かけられた父の声に返事をしてもう一度ノクスに向き直ると、彼は何かを思いついたような顔をしていて。
 どうしたの? と問いかけようとした瞬間。
 引き寄せられた手と、頬に一瞬だけ触れた自分のものとは違う体温。
「Nupta」
 ささやかれたその声が耳に近い。
 束縛はすぐに解かれて、ちょっとびっくりしてノクスを見上げた。
 旅をしてきた間に開いてしまった身長差。
 「おはよう」や「おやすみ」のキスだって滅多にしてくれる事なんて無かったのに。
「珍しい事もあるのね」
「……時と場合によってはな」
 しみじみと言えば、ちょっと間が開いてから返事が返ってきた。
 後ろから足音が近寄ってきて、父の声がする。
「もう時間だ。……そろそろ帰るぞ」
「はい」
 
 私の答えに頷いて、父はノクスに向き直る。
「娘が世話になったね」
「いいえまったく」
 対するノクスはほんの数回しか見たこと無いくらい朗らかな顔で言葉を返す。
「アルタイル殿」
 去ろうとする父を止めたのはノクスの神妙な声。
 さっきとは打って変わって真剣な、剣士の瞳。
「お手合わせ願えますか?」
 何を急に言い出すんだろう?
 確かに父は多少は名の知れた騎士で、この機会を逃したら立ち会うことなど出来ないかもしれないけど。何もこんな時に言い出さなくてもいいのに。
「今は時間が無い」
 あらかじめ答えはわかっていたのだろう、ノクスもすんなり頷いた。
 男の人は、強い人と出会うと自分の力を試してみたくものだと聞いたことはあったけど。
 やっぱりそういうものなのかしら?
「では。かねてからのお約束どおり、そちらに伺います」
「受けて立とう」
 ノクスの言葉に父は鷹揚に頷く。
 私には分からないけれど、二人にはそれで通じるらしい。
 なんだかのけ者になった気分。
 もしかして『絶対』に会えるっていうのは、私じゃなく父上との勝負のためなんだろうか?
 何のことかと聞きたいけど、馬車からユーラの呼ぶ声がする。
 時間はもう無い。本当に最後の別れの言葉。
「またね」
 『また』会えるといったから。だからそれだけ。
 なのにノクスは悪戯めかした表情で。
「今度は忘れるなよ?」
「!」
 まだ根に持ってた!
 瞬間的に赤くなった私を父は思いっきり笑うし、自分が言ったにもかかわらずノクスまで苦笑してる。
 確かにあれは私の方が絶対に悪いけど、何もこんな時に言わなくてもいいじゃない。
「忘れないわよっ」
 半ば怒鳴るように言い捨てて私は馬車へと走り出した。

 戦争のせいで道はお世辞にもいいとはいえなくて、絶えず馬車は揺れ続けている。
 そっと後ろを眺める。ついさっきまでいたはずの町は遠ざかり、もう見えなくなっている。
「忘れないわよ」
 ポツリと呟いたのは自分に言い聞かせるためだったのかもしれない。
「今度は、忘れないもの」

元々本編では別れのシーンを書く気が最初からなかったんでこっちに挿入。
ちなみに「Nupta」はラテン語です。意味は……大体察せられるんじゃないかなぁ。(05.04.27up)

紅色の雫

 戦が終わってそれぞれの生活に戻って一ヶ月と少し。
 ようやく空いた時間を読書にあてていれば、こういうときとばかりに邪魔がやってくる。
「に・い・さ・ま」
 椅子に座っているラティオの後ろから、にょっと手が出てきてそのまま抱きつかれる。
「どきなさいティア」
「わたくし、欲しいものがありますの」
 ため息交じりに言うものの、彼女はまったく聞く気が無く、逆におねだりをしてくる。
「本が読めないだろう」
「買ってくださいな」
「人の話を聞きなさい」
 腕を外して目を合わせれば、グラーティアは両手を組んで泣き落としにかかる。
「買ってください兄様っ 欲しいんですっ」
「お前にはまだ早い」
「まだ何が欲しいか言ってませんわよ?!」
「なら聞くだけは聞こう。何が欲しいんだ?」
 嫌な予感はしつつも一応聞く。
 たった一人の妹。他に家族がいないがゆえに甘やかしてしまった自覚はある。
 あまりわがままを聞くのはいけないのだが、あまり高いものでなければいいかとも思っている辺り、ラティオはとことん甘いと言えよう。
 兄の言葉にパッと顔を輝かせて、グラーティアは夢見る瞳で言う。
「イヤリング」
「却下」
「ええええええっ 兄様ひどい!
 わたくしだってもう十五です。少しくらいおしゃれしたいです」
 そうか十五か。もうそんなに大きくなってたんだな。と今更ながらに思い当たるが、だからといってそれが買ってもいいということには繋がらない。
 誕生日にねだるのならまだ可愛げもあるが。
 本を読むのを諦めて、突っぱねるように言う。
「そういうものは恋人に買って貰うものと相場が決まっている」
 その言葉にグラーティアは案の定不満そうに訴える。
「そんな方いませんもの」
「まあそうだろうな」
「にいさま~っ」
 そんな奴がいてなるものか、妹にふさわしいかどうかは自分がきちんと見定める。
 ラティオの態度にグラーティアは戦法を変えることにしたらしい。
「素敵な殿方からのプレゼントは嬉しいものですわよね」
 探るような口ぶり。ラティオの視線が少し険しくなる。
 話を聞く気はあるらしいことに内心でガッツポーズをして、悪戯めかして続ける。
「ユーラさまだって同じですわよね」
 兄がかつての仲間であるユーラに気があることはよく知っている。
 というよりも、皆が皆そろってグラーティアに報告してくれたのだ。
 兄の彼女への態度があまりにも普段と違うが故に。
 その豹変振りも自身も見ている。
 それに、ああいうさっぱりとした女性をグラーティアは嫌いではない。
 なのでこう続ける。
「プレゼントしませんの? 兄様」
 とにもかくにも店に連れて行ってしまえばこっちのもの。
 なんとかして小さいものでもいいから欲しい。
 グラーティアも必ず買ってもらおうとは思っていない。
 安物でも宝石を買えるほどのお金を持ち歩くのが怖いので、兄についてきて欲しいのが本心だ。無論、買ってもらえるのならそれに越した事は無いのだが。
 そこで彼女は確実に兄を宝石店へと連れ出すために、とっておきの言葉を言った。
「もうすぐユーラさまのお誕生日ですわよ?」
 効果はバツグンだった。

 並んだ宝石の数々にグラーティアが歓声を上げる。
「これも素敵ですし、あちらも素敵ですわ」
 店主が薦める商品を次から次へと検分していく。
 一口にイヤリングといっても、形も大きさも使われる石も色々ある。
 たくさんのものをこうやって見比べるのはやはり楽しいらしい。
「このエメラルドなどユーラさまに如何でしょう。
 でも瞳の色に合わせるならもっと深い色のほうが良いでしょうか兄様?
 このマラカイトなど似ていますわね。もっと深い色はございませんの?
 サファイアも綺麗ですわね! それともパールの方が清楚さを」
 生き生きと宝石を選ぶグラーティアを横目におもいきりため息をつくラティオ。
 だから嫌だったんだ。
 確かに妹の事は可愛い。
 両親がいないぶん兄妹肩を寄せ合って生きてきたし、年が離れているせいもあって甘いことは自覚している。
 だがそれでもこれは勘弁願いたい。
 妹の買い物に付き合うととても疲れる。
 それとも女性は本来こういうものなのだろうか?
 ポーラはかなり淡白だったが、ユーラは結構宝石の類は好きそうだったし。
 そんな兄には気づかず、グラーティアの熱心な検分は続く。
「残念ですけどサファイアはやはりポーラさま向きですわね。
 あの方ならアメジストの方が似合いますかしら。ポーラさまに紫水晶(アメジスト)、ユーラさまに黄水晶(シトリン)でもいいかもしれませんわ。
 あ、でもポーラさまにはノクスさまがいらっしゃいますものね。
 兄様がプレゼントするのは変ですわね。誤解を生んではいけませんし」
 よく喋るものだと感心しつつ、ラティオも商品を選別する。
 やはり動きを阻害しない小さなピアスかイヤリングがいいだろう。
 宝石の事はせいぜい数種類の名前を知っているだけだが、できれば頑丈なもののほうがいい。
 プレゼントされたものを壊せば、きっと彼女は気に病むだろうから。
 並べられた商品を眺めて、何が彼女に似合うかを考える。
 瞳の色に合わせるのもいいだろうが髪の色に合わせてみようか。
 ちょうど小粒の黄金色の石が目にとまった。
「これを包んでくれ」
「あらトパーズですわね。ユーラさまの御髪の色に合わせましたの?」
 グラーティアにはすぐにわかったらしい。頷くと満足そうに笑う。
「トパーズは健康の守護石。
 それに太陽の石ですものね。さすが兄様」
 そういう意味を持つのかと妹の知識に呆れ、楽しそうに笑う彼女を見てため息一つ。
 小箱を受け取り代金を渡すと、店主が不思議そうな顔をした。
 当然だ。明らかに多すぎる金を渡したのだから。
 商品を選別している間ちらちらとグラーティアが見ていた、紅色の石。
「ついでにこっちも頼む」
「兄様!」
 グラーティアが笑顔で兄にしがみつく。
「ティアは幸せ者ですわ!」
 さっそくつけて、にっこりと笑う妹にラティオも微笑を返す。
 ユーラへのプレゼントを選ぶのを手伝ってもらったし……今回だけは特別だ。
 その『今回』がこれで何度目になるかも考えもせずにラティオは自身に言い訳をする。
 雫の形のその石はグラーティアの耳に罪も無く揺れていた。

「紅色」「雫」=「血」? いや違うだろと自主突っ込み。またもや宝石もってきました。
脇役ではグラーティアに愛注いでます。……ル○アっていうよりエモ○○○ンになってるなぁ。(05.09.07up)

「ファンタジー風味の50音のお題」 お題提供元:[A La Carte] http://lapri.sakura.ne.jp/alacarte/