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この続きは…

 ここ最近、カクタスはとても注目されている。
 理由は簡単で、たくさんの人の目に触れるようになったからだ。
 年を追うごとに魔導士を目指すものは少なくなり、反比例するかのように事件は起こる。
 故に、とうとうお偉いさん方が捜査団員を補充するべく、学校を創立してしまった。
 今年、自分たちは高校三年生。大学にはいかずに卒業後は捜査団の仕事のみに専念できるはず、と思っていたのだが……どうやらテスト生としてとことんまで使われるらしく、創立仕立ての学校への編入手続きは知らぬ間に行われていたらしい。
 構想自体はかなり昔からあったようで、立ち上げメンバーにはそうそうたる顔ぶれが並んでいる。そう、主にシオンたちの身内とか。

 久々の身内の再会かと思えば、来月からあっちの学校に通ってね、なんて軽く言われ、教科書制服その他もろもろを手渡され、シオンたちは途方に暮れた。
「学校変わるのは……百歩譲るにしても、なんでまた一年からやり直す羽目になるのさ」
「みんな一年生だから仕方ないよー」
「とにかく使ってしまえっていうのが目に見えてるよな」
 文句はあっても聞き入れてもらえたためしはない。
 しかもテスト生としてと言われてしまえば仕事の一環で、それこそどうしようもない。
 そうして一か月後、本当に新しくできてしまった学校へと向かう道を行きつつ、カクタスは周囲をこっそり伺う。
 入学資格は下は中学卒業から上は社会人までと聞いていたが、確かに幅広い。
 高校一年生にふさわしい少年少女ばかりではなく、自分たちとは一回り上の年代もちらほら見受けられる。
「大人の中に放り込まれた気分だ」
「捜査団に二年所属しておいてなに言ってるんだ」
「他の子たちはそう思うだろうねー」
 捜査団に入って二年、確かにいろいろあったけれど……本当に何が起きるか分からない。
 きっと、これからもいろんなことが起きてくるんだろう。
 ため息をつきたいのを飲み込んで、憎らしいくらい青い空を見上げた。

別の舞台で、別の主役で。

お題提供元:[もの書きさんに80フレーズ] http://platinum.my-sv.net/